経営活動と決算の概況について
経営活動と決算の概況について
平成22年度の概況
個人営業
基幹チャネルである営業職員チャネルに ついては、平成20年度より取り組んできた 個人営業改革をさらに進化させ、「解約・失効 率」の改善を図るとともに、お客さまとの面 談の質・量の拡充等を通じた販売力の強化に 取り組んでいます。
具体的には、営業職員の活動量をさらに引 き上げる観点から、ご契約者への訪問頻度や サービス内容を標準化した「安心サービス活 動制度」の活動メニューを充実させるととも に、土曜日に訪問活動する拠点を順次拡充し
ています。また、販売力に優れた「中核営業職 員」を増強するため、求められる活動内容等 の水準を明確化したうえで候補者を選定し、 活動方法や販売話法等を重点的に指導する などの諸対策を推進しています。
こうした取組みの結果、前年度と比べ、お 客さまとの面談数が増加し、ご契約の継続率 や解約・失効率が引き続き改善するとともに、 営業職員チャネルの収入保険料が増収に転 じるなど、個人営業改革は概ね順調に進んで います。
経営活動の概況
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基金の総額には、基金償却積立金を含んでいます。
平成22年内閣府令第23号、平成22年金融庁告示第48号により、ソルベンシー・マージン総額及びリスクの合計額の算出基準について一部変更(マージン算入の厳格 化、リスク計測の厳格化・精緻化等)がなされています。当該変更は平成23年度から適用されます。( )は、仮に当該変更を平成22年度末において適用したと仮定し た場合の数値です。
剰余金処分対象額に占める配当準備金等に積み立てる金額の割合とは保険業法施行規則第30条の4の規定により計算した金額に占める社員配当準備金および社員配 当平衡積立金に積み立てる金額の合計額の割合です。
相互会社における社員とは、保険契約者のことです(剰余金の分配のない保険にのみご加入の契約者を除く)。
保有契約高とは、個人保険・個人年金保険・団体保険の各保有契約高の合計です。なお、個人年金保険については、年金支払開始前契約の年金支払開始時における年金原 資と年金支払開始後契約の責任準備金を合計したものです。
団体年金保険保有契約高については、責任準備金の金額です。
3,458,848 307,869 458,295 241,417 410,000 26,797,211 844,789 21,752,931 6,444,126 17,880,232 1,354.9% 95.96% 39,776人 6,623,237人 244,122,173 124,662,648 11,134,807 108,324,717 6,708,063
3,551,816 189,893 415,868 163,182 410,000 25,233,431 713,742 21,670,167 6,251,388 16,539,722 1,314.1% 90.38% 39,818人 6,421,501人 234,434,970 115,629,745 11,202,259 107,602,965 6,563,311
3,784,791 111,448 329,341 122,269 410,000 23,903,468 522,696 21,313,343 5,996,704 15,049,440 1,098.7% 101.61% 40,485人 6,236,018人 224,140,300 105,953,065 11,258,235 106,929,000 6,380,688
4,165,183 178,577 291,478 143,470 410,000 25,012,490 595,353 22,236,124 5,477,264 17,067,741 1,187.5% 94.85% 40,388人 6,176,803人 214,991,461 97,485,858 11,690,075 105,815,528 6,456,604
4,795,406 235,022 310,544 139,754 470,000 27,065,316 694,105 23,767,432 5,082,632 19,434,702 1,156.8%(663.6%)
91.68% 39,363人 6,243,935人 210,485,950 92,383,785 12,082,476 106,019,687 6,455,066
(単位:百万円)
項 目 経常収益
経常利益 基礎利益 当期純剰余 基金の総額※1 総資産
うち特別勘定資産 責任準備金残高 貸付金残高 有価証券残高
ソルベンシー・マージン比率※2
従業員数 社員(契約者)数※4 保有契約高※5 個人保険 個人年金保険 団体保険
団体年金保険保有契約高※6
逆ざや額 833億円 567億円 688億円 590億円 10億円
平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度
■直近5事業年度における主要な業務の状況を示す指標
剰余金処分対象額に占める配当準備金等 に積み立てる金額の割合※3
経営活動と決算の概況について
また、市場性に応じた効率的な営業態勢を さらに整備するため、昨年4月に全国の支社 を92支社から81支社に再編するとともに、 首都圏を中心に企業・団体職場での営業に特 化した販売組織を拡充しました。
商品面では、入院医療費の自己負担に備え る医療保障を「ライフアカウント L.A.」にも 付加できるように改訂し、「明日のミカタ」お よび「元気のミカタ」とあわせた「医療費リン
クシリーズ」を平成22年6月に発売しました。 また、10月には、重度のがんで標準的な治療 をすべて受けたものの効果がなかった場合 などに、余命を問わずに死亡保険金を前払請 求いただける「重度がん保険金前払特約」、1月 には低廉な費用負担で福利厚生制度を充実 いただける法人専用の「新養老保険E」を発 売しました。
ライフアカウント L.A.
かんたん未来計画 虹色きっぷ
重度がん保険金前払特約 新養老保険E
代理店営業
法人営業
銀行等金融機関窓口販売チャネルについて は、銀行ごとのきめ細かな販売支援および安定 的な資産運用ニーズや相続対策に対応した一 時払終身保険の販売推進に引き続き注力しま した。さらに、平成23年1月には積立ニーズに 対応した平準払個人年金保険「かんたん未来計 画/虹色きっぷ」を発売し、商品ラインアップ の充実を図りました。また、法人代理店・税理士 代理店等については、新規委託先を拡大し、代 理店向けの研修の充実など販売支援を強化し ました。このほか、来店型店舗については、当 社関連会社が運営し当社商品および他社商品
法人営業チャネルについては、官公庁市場 のご加入者数拡大のため、コンサルティング 要員を増強しました。また、平成22年4月には 金融機関へのサポート機能等の強化を目的と した「金融団体推進室」を新設するとともに、 ご契約企業の特性にあわせたサービスの強化 のため法人営業組織を一部再編しました。平
を取り扱う「ほけんポート」を平成22年5月に 2店舗、当社が運営し当社商品のみを取り扱う
「保険がわかるデスク」を10月に2店舗、それぞ れ増設しました。
成24年3月末をもって制度廃止となる適格退 職年金契約については、期限内の着実な制度 移行完了に向けた取組みをいっそう強化して います。このほか、シニア・マーケットにおけ る幅広いニーズにお応えできるよう、個人営 業組織と連携した営業サービス態勢の整備等 を進めています。
要データ支給 要
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経営活動と決算の概況について
資産運用
お客さまサービスの向上
資産運用面では、引き続きサープラス・マネ ジメント型ALMの考え方に基づき、超長期の 債券を中心とした平準的な債券買入れ等によ る資産デュレーション(保有債券等の平均回 収期間)の長期化や、価格変動リスク削減のた めの国内株式の圧縮に取り組むとともに、内 外金利差を享受するため為替水準に留意しつ
お申込みいただいたご契約の引受査定の結 果について、お客さまによりわかりやすくお 伝えできるよう、情報提供を充実させました。 一方、保険金・給付金のお支払いについて、平 成22年12月に診断書を改訂し、医療機関によ る証明事項を明確化するとともに、お客さま ご自身でご請求もれの有無をご確認いただけ る「お客さま確認シート」を新設しました。ま た、発売10年目を迎えた「ライフアカウント L.A.」の特約更新等にあたり、お手続き
のご案内等の書類をいっそう充実させ るとともに、お手続きが円滑に完了す るよう事務態勢の整備を進めました。 約款に関しては、平成22年6月に「ラ イフアカウント L.A.」について、10月 には他の商品についても、表現方法を
つ外国公社債を中心に積み増すなど収益力の 向上を図りました。あわせて、実質純資産額の 確保等を目的とする資産運用リスクリミット 管理において、平成22年4月よりリスク種類 別(市場関連リスク・信用リスク・不動産投資 リスク)に個別の管理を開始し、リスク管理を 強化しています。
わかりやすく変更するなどの平明化を実施し ました。さらに、年一回ご契約者のみなさまへ 契約内容をお伝えする「明治安田生命からの お知らせ」では、平成22年4月に施行された
「保険法」の概要等を掲載した冊子を同封する とともに、ご契約に付加されているすべての 特約について保険金・給付金のお支払事由等 の詳細を掲載し、内容を充実させました。
明治安田生命からのお知らせ
保険契約の引受・保全・支払
保険会社の基幹業務である引受・保全・支払 業務については、引受査定の迅速化・精緻化、 契約保全業務の継続的改善や、保険金等支払 管理体制の高度化に向けたシステム開発に取 り組むなど、引き続き経営資源を重点的に配
分しました。また、平成20年8月に金融庁に提 出した業務改善計画に基づき、保険金・給付金 の支払いもれ等の再発防止策について、その 実効性を定期的に検証し、必要な見直し・改善 を行なっています。
●サープラス・マネジメント型ALM
経済価値で評価した資産と負債の差額を新たな資本概念(サープラス)としてとらえ、その変動リスクをコントロールするALM〈資産負債の総合的 な管理〉を、サープラス・マネジメント型ALMといいます。
●資産運用リスクリミット管理
資産運用に係る各リスクの最大予想損失額を、許容範囲内にコントロールすることを資産運用リスクリミット管理といいます。
経営活動と決算の概況について
1,156.8 %
ソルベンシー・マージン比率
予測を超えたリスクにも対応できる支払余力を確保しています。
「ソルベンシー・マージン比率」とは、大災害 や株価の暴落等、通常の予測を超えて発生する リスクに対応できる「支払余力」を有している かを判断するための行政監督上の指標の一つ です。この数値が200%を下回った場合は、監 督当局による業務改善命令等の対象となりま す。平成22年度末のソルベンシー・マージン比 率は、1,156.8%(前年度末差30.7ポイント減) と十分な支払余力を確保しています。
●価格変動準備金
株式等の価格変動の著しい資産について、その価格が将来下落したと きに生じる損失に備えて積み立てる準備金で、資産運用リスクのうち 価格変動リスクに対応します。
●全期チルメル式責任準備金相当額超過額
当社が積み立てている責任準備金のうち、「全期チルメル式による責任準 備金額」と「解約返戻金相当額」のいずれか大きい方を上回る部分です。 全期チルメル式とは、責任準備金の計算上、ご契約時に必要となる費用 をご契約の初年度に一括計上し、保険料払込の全期間を通じて償却し ていく方式であるため、当社の積立方式である平準純保険料式と比べ ると責任準備金の積立水準が低くなります。
●危険準備金
実際の保険事故の発生率が通常の予測を超えることにより発生する リスク(保険リスク、第三分野保険の保険リスク)、予定利率を確保で きなくなるリスク(予定利率リスク)、変額保険・変額年金保険の保険 金等の最低保証に係るリスク(最低保証リスク)に備えて積み立てる 準備金です。
●劣後ローン・劣後債
破産などが発生した場合の元利金返済が、他の一般債権者に対する債務 の返済よりも後順位に置かれる旨の劣後特約が付された無担保の貸付 金・債券です。
*ソルベンシー・マージン総額のうち、「土地の含み損益」のうち土地再評価差額金(繰延税金負債を含む)計上分以外の部分、「その他」中の税効果相当額、将来利益 はオフバランス項目です。なお、「負債性資本調達手段等」は契約時において償還期間が5年を超えるものを記載しています。〈詳細は、P114をご覧ください〉
28,706 5,155 1,775 4,583 23 3,599 3,867 7,671 1,000
− 1,030 5,225 1,317 529 793 3,891 131 62 1,098.7%
(単位:億円) 項 目
(A)ソルベンシー・マージン総額
①基金等
②価格変動準備金
③危険準備金
④一般貸倒引当金
⑤その他有価証券の評価差額(税効果控除前)×90%(マイナスの場合は100%)
⑥土地の含み損益×85%(マイナスの場合は100%)
⑦全期チルメル式責任準備金相当額超過額
⑧負債性資本調達手段等(劣後ローン、劣後債等)
⑨控除項目
⑩その他(税効果相当額、将来利益等)
⑪保険リスク相当額
⑫第三分野保険の保険リスク相当額
⑬予定利率リスク相当額
⑭資産運用リスク相当額
⑮経営管理リスク相当額
⑯最低保証リスク相当額
平成22年度末 平成21年度末
平成20年度末
(B)リスクの合計額 (⑪+⑫)2+(⑬+⑭+⑯)2+ ⑮
ソルベンシー・マージン比率 (A) ×100
(1/2)×(B)
34,212 5,375 1,849 4,734 25 9,545 2,464 8,104 1,000
− 1,113 5,762 1,279 505 683 4,582 142 63 1,187.5%
33,238 5,636 2,424 5,107 31 7,429 2,330 8,127 1,000
− 1,150 5,746 1,252 486 661 4,589 141 78 1,156.8%
1,156.8 %
なお、平成23年度末から、ソルベンシー・マー ジン比率の算出に用いるソルベンシー・マージ ンおよびリスクの算出基準が変更となります。 新基準ではソルベンシー・マージン総額への算 入額の厳格化およびリスク測定の精緻化・厳格 化が図られています。新基準に基づき平成22年 度末のソルベンシー・マージン比率を算出する と663.6%であり、引き続き200%を大きく超 える水準となっています。
経営活動と決算の概況について
3 兆 4,223 億円
実質純資産額
健全な経営を維持していくための純資産額を備えています。
「実質純資産額」とは、有価証券や不動産等 を時価評価した資産から責任準備金※や配当準 備金等のご契約にかかわる負債等を差し引い たものであり、決算期末の保険会社の健全性 の状況を示す行政監督上の指標の一つです。 この数値がマイナスとなると、実質的な債務 超過と判断され、監督当局による業務停止命
3 兆 4,223 億円
令等の対象となることがあります。
平成22年度末の実質純資産額は、有価証券 の含み益減少等の影響により、3兆4,223億円
(前年度末差782億円減)となり、一般勘定資 産に対する比率は13.0%(同1.4ポイント減) となりましたが、引き続き十分な水準を確保 しています。
*「保険業法第132条第2項に規定する区分等を定める命令」第3条第2項の規定に基づき算出しています。
〈詳細は、P114をご覧ください〉
責任準備金は健全な積立方式を採用
保険会社が将来の保険金等の支払いに備えて積み立てる準備金を責任準備金といい、平成22年度末の当社の責任準備 金は、23兆7,674億円です。
当社では、個人保険および個人年金保険の責任準備金については、法令に基づき、標準責任準備金対象契約は「標準責 任準備金」を積み立て、保険金等の支払いに備えています。
また、標準責任準備金対象外契約についても、法令上最も手厚い積立方式である「平準純保険料式」を採用し、積立率は 100%となっています。
積立方式および積立率は、個人保険および個人年金保険を対象としています。なお、団体保険および団体年金保険の責任準備金は積立方式という概念がないため、 上記には含んでいません。
積立率については、標準責任準備金対象契約に関しては平成8年大蔵省告示第48号に定める方式により、また、標準責任準備金対象外契約に関しては平準純保険 料式により計算した保険料積立金、および未経過保険料に対する積立率を記載しています。
〈詳細は、P139をご覧ください〉
※1
※2
個人保険および個人年金保険の責任準備金の積立方式・積立率※1
標準責任準備金
対象契約 内閣総理大臣が定める方式
(平成8年大蔵省告示第48号) 内閣総理大臣が定める方式
(平成8年大蔵省告示第48号) 内閣総理大臣が定める方式
(平成8年大蔵省告示第48号) 標準責任準備金
対象外契約 平準純保険料式 平準純保険料式 平準純保険料式
(危険準備金を除く)積立率 ※2 100% 100% 100% 積立方式
区 分 平成20年度末 平成21年度末 平成22年度末
34,223 13.0% 35,006
14.3% 29,035
12.4%
(単位:億円) 項 目
実質純資産額
一般勘定資産に対する比率
平成22年度末 平成21年度末
平成20年度末
※責任準備金の積立方式については、下記説明をご覧ください。
経営活動と決算の概況について
自己資本等の充実
内部留保等・追加責任準備金
健全性の高い財務基盤を構築するため、運用 環境の急激な変化や、大地震・パンデミック等、 さまざまなリスクに備え、危険準備金、価格変 動準備金、事業基盤強化積立金等の内部留保を 積み増し、自己資本等の充実に努めています。
内 部 留 保 等 は、平 成21年 度 末 と 比 べ る と 1,215億円増加し、1兆3,267億円となり、総
追加責任準備金
5,732 億円
内部留保等
1 兆 3,267 億円
通常想定できる範囲を超えたさまざまなリスクに対応 するための性格を有しているものであり、当社におい ては、基金、基金償却積立金、価格変動準備金、危険準 備金、事業基盤強化積立金等で構成されています。
*上記金額は、平成22年度決算における剰余金処分を反映させた数値です。
*事業基盤強化積立金は、新たなリスク引受への対応や大規模なリスクの顕 在化等に備えるために平成21年度より積み立てている任意積立金です。
国際会計基準による保険負債の時価評価導入を先取り するかたちで、将来の逆ざやを圧縮し、お客さまへの安 定的な配当還元をめざし、平成19年度から3年間にわた り、責任準備金を積み立ててきました。平成22年度も新 たに年金支払を開始するご契約を対象に積立てを実施 しています。
*保険業法施行規則第69条第5項に基づき、平成8年4月1日以前にご契約 いただいた個人年金保険を対象に、予定利率2.75%を用いて責任準備 金を計算して生じた差額を、追加責任準備金として積立てています。
*また、平成22年度においては、第三分野保険の一部について、将来の お支払いに備えるため、追加責任準備金8億円の積み立てを実施しまし た(上記金額は、この積立額を含んだ数値です)。
さまざまなリスクに対応できる財務基盤の構築に取り組んでいます。
■追加責任準備金 ■価格変動準備金・価格変動積立金 ■危険準備金 ■基金・基金償却積立金 ■その他
(億円) 20,000
15,000
10,000
5,000
0
追加責任準備金
内部留保等
平成20年度末 平成21年度末 平成22年度末
1
兆6,475
億円1
兆7,914
億円1
兆9,000
億円4,873億円 5,862億円
5,732億円
2,721億円
5,107億円
4,700億円 2,147億円
4,734億円
4,700億円 2,072億円
4,583億円
4,100億円
その他※ 危険準備金 価格変動準備金・ 価格変動積立金
基金・基金償却積立金※ 追加責任準備金
合的なリスクへの対応力が向上しています。 また、平成19年度より計画的に追加責任準 備金を積み立てており、その結果、内部留保等 と追加責任準備金の合計金額は1兆9,000億 円となり、金融危機前を上回る水準まで積み 上げました。今後もさらに強固な財務基盤の 構築に取り組んでいきます。
※剰余金処分後、基金償却後の数値であり、平成21年度末においては、平成22年7月の基金募集(600億円)を反映させた数値となります。
経営活動と決算の概況について
基金の総額
「基金」とは、株式会社の資本金に相当する 性格を持つ資金で、相互会社の財産的基礎と なるものです。当社では、この財産的基礎が 保険会社を取り巻くさまざまなリスクに備え、 お客さまの保険契約を確実に履行できる能力 を向上するものであるとして、重要視してい ます。
また、基金の募集後には、下図のように償却
(償還)に備えて、基金償却準備金を計画的に積
●基金償却積立金
相互会社が基金を償却する場合に、保険業法の規定により積み立てを 義務づけられている積立金です。基金の償却額と同額の積み立てが義 務づけられています。
●基金償却準備金
基金の償却準備財源として積み立てておく任意積立金で、基金償却 時には基金償却積立金に振り替えます。
(3,800億円)
外部調達
20億円 176億円 293億円
(2,630億円)
(2,990億円)
(3,300億円)
(3,650億円)
(3,950億円)
基金償却積立金 基金償却準備金※1
基金償却積立金※1
(4,100億円)(4,250億円)(4,500 億円)(4,750
億円)
(5,100億円)(5,200億円)※2
(5,000億円)
(461億円)
(731億円)
(1,000億円)
(1,250億円)
(1,550億円)
(1,910億円)
内部留保
平成8/7 平成9/7 平成10/7 平成11/7 平成12/7 平成13/7 平成14/7 平成15/7 平成16/7 平成17/7 平成18/7 平成19/7 平成20/7 平成21/7 平成22/7 平成23/7 平成24/7 平成25/7 平成26/7 平成27/7 平成28/7 平成29/7 1,000億円1,200億円
1,400億円 1,600億円 2,000億円
2,900億円
3,500億円
4,100億円
4,700億円 5,200億円
振替600億円 振替
500億円 2,300億円
■基金・基金償却積立金・基金償却準備金の推移
600億円(平成18年度募集分)
600億円(平成22年度募集分) 500億円(平成23年度募集分)
400億円(平成12年度・明治生命) 300億円(平成11年度・安田生命) 600億円(平成10年度・明治生命) 590億円(平成8年度・明治生命)
390億円
(平成8年度・安田生命)
明治安田生命
平成16/1 合併 600億円(平成14年度・明治生命) 300億円(平成13年度・安田生命) (9月償却) 300億円(平成12年度・安田生命) (7月償却) 基 金
基金償却準備金 1,600億円
(2,270億円)
(単位:億円)
■平成22年度末の内部留保等・追加責任準備金(内訳)
1,215 373 574
− 110
−
− 150 13,267
5,107 2,424 297 170 600 4,100 150 5,732
19,000 △1291,086
項 目 内部留保等 A
うち危険準備金 うち価格変動準備金 うち価格変動積立金※ うち事業基盤強化積立金※ うち基金※
うち基金償却積立金※ うち基金償却準備金※ 追加責任準備金 B A+B
前年度末差 平成22年度末
※剰余金処分後、基金償却後の数値であり、前年度末においては、平成22年7月の基金募集(600億円)を反映させた数値となります。
※1 合併前の基金償却積立金および基金償却準備金は、明治生命と安田生命の合算値です。 ※2 ( )内の金額は基金償却積立金および基金償却準備金の合計値です。
み増していき、基金の償却時に基金償却積立金 に振り替えるため、内部留保として財産的基礎 が守られ、経営の健全性が確保されます。
平成22年度末で、当社の基金の総額(基金と 基金償却積立金の合計)は、4,700億円となっ ていますが、経営基盤をいっそう強化するた め、平成23年度に、基金500億円を募集し、基 金の総額を5,200億円に引き上げます。
〈基金拠出者については、P81をご覧ください〉
経営活動と決算の概況について
1 兆 2,768 億円
「含み損益」とは、保有している資産の時価 と帳簿価額との差額を指し、保険会社の企業 体力を表わすものの一つです。平成22年度末 は、一般勘定の有価証券で1兆176億円(前年 度末差1,873億円減)、一般勘定資産全体で
1兆2,768億円(同2,031億円減)の含み益を 確保しています。
なお、株式含み損益がゼロとなる水準は、日 経平均株価で6,900円程度、TOPIXで620ポ イント程度※です。
堅実な資産内容で1兆円を上回る含み益を確保しています。
※日経平均株価・TOPIXは、仮に当社ポートフォリオが日経平均株価およびTOPIXにフル連動するとした場合です。
なお、株価指数と当社ポートフォリオの過去の連動性を用いて算出した場合、日経平均株価6,800円程度、TOPIX610ポイント程度です。
●評価差額
生命保険会社の保有する有価証券のうち、「売買目的有価証券」、「責任 準備金対応債券」、「満期保有目的の債券」、「子会社・関連会社株式」のい ずれにも分類されない「その他有価証券」については、時価で評価し、貸 借対照表に計上しています。この「その他有価証券」の簿価と時価との 差額を「評価差額」といい、プラス〈含み益〉の場合は税効果相当額を負 債の部の「繰延税金負債」(マイナス〈含み損〉の場合は資産の部の「繰延 税金資産」)に計上し、残額を純資産の部の「その他有価証券評価差額 金」に計上します。
●オフバランス
簿価と時価との差額のうち、貸借対照表に計上されていない含み損 益を「オフバランス」として記載しており、「満期保有目的の債券」、
「子会社・関連会社株式」の含み損益、土地の簿価(再評価後)と時価の 差額などが該当します。
「資産全体の含み損益の状況」や「有価証券の含み損益の状況」は、生命 保険会社が保有している資産の実質的な含み損益の状態をお知らせ するものであり、この「オフバランス」部分も含めて開示しています。
9,990 8,254 1,735 2,741 1,871 870 36 12,768 11,878
10,605 1,273 2,899 1,964 935 21 14,800 5,244
3,999 1,244 4,550 2,014 2,536 17 9,812
有価証券は、時価のある有価証券に加え、時価を把握することが極めて困難と認められる有価証券(外貨建の子会社株式及び関連会社株式等)の為替評価等の含み損益相 当額を記載しています。有価証券には、金融商品取引法上の有価証券として取り扱うことが適当と認められるもの等を含んでいます。
土地は「土地の再評価に関する法律」に基づき、明治生命は平成11年度末に、安田生命は平成12年度末に時価評価を実施しました。これによる評価差額を「再評価差額」に 記載しています。なお、土地には借地権を含んでいます。
「その他」には、デリバティブ取引等の含み損益相当額を記載しています。なお、デリバティブ取引は一部ヘッジ会計を適用しました。本表にはヘッジ会計(繰延ヘッジ・特例処 理)適用分の含み損益を記載しています。ヘッジ会計適用分のうち時価ヘッジ適用分の差損益(平成20年度末:通貨関連△251億円、平成21年度末:通貨関連19億円、平成 22年度末:通貨関連△203億円)およびヘッジ会計非適用分については、評価損益を損益計算書に計上しており、含み損益相当額はありません。
〈詳細は、P163をご覧ください〉
※1
※2
※3
売買目的有価証券以外の有価証券のうち、時価のある有価証券等の含み損益相当額を記載しています。 その他共計には買入金銭債権等を含んでいます。
〈詳細は、P157をご覧ください〉
※1
※2
区 分 有価証券※1
評価差額 オフバランス 土地※2
再評価差額 オフバランス そ の 他※3
合 計
平成22年度末 平成21年度末
平成20年度末
■資産全体の含み損益の状況(一般勘定)
2,950 7,656
△535 10,176 2,393
9,596 3 12,049 2,562
3,450
△598 5,400 項 目
公社債 株式 外国証券 その他共計※2
平成22年度末 平成21年度末
平成20年度末
■有価証券の含み損益の状況(一般勘定)※1
(単位:億円)
(単位:億円)
含み損益
1 兆 2,768 億円
経営活動と決算の概況について
3,105 億円
「基礎利益」とは、保険料等収入や保険金・ 事業費支払等の保険関係の収支と、利息及び 配当金等収入を中心とした運用関係の収支 からなる、生命保険会社の基礎的な期間損益
の状況を表わす指標です。
平 成22年 度 の 基 礎 利 益 は、逆 ざ や の 大 幅 な 改 善 等 に よ り、3,105億 円( 前 年 度 比 6.5%増)となりました。
基礎的な期間損益の状況を表わす指標です。
基礎利益
※1
〈詳細は、P123をご覧ください〉※2
●逆ざや
生命保険会社は、保険料を計算するにあたり、将来の運用収益の見通しをもとに、契約時にお客さまにお約束する運用利回りである「予定利率」を使 用しています。しかし、低金利が続くなかで、予定利率により見込んでいる運用収益を実際の運用収益ではまかなえない状態が一部の契約で発生し ており、これを「逆ざや」状態といいます。
3,105 46,557 39,446 5,360 43,451 22,062 372 3,755
△123
△631 2,350 2,914
40,525 32,824 5,714 37,610 23,427 339 3,616 418
△1,547 1,785 3,293
35,882 26,865 4,892 32,588 24,552 1,862 3,317
△3,536 1,357 1,114
(単位:億円)
基礎利益 A(①−②) 基礎収益 ① うち保険料等収入 うち資産運用収益 基礎費用 ②
うち保険金等支払金 うち資産運用費用 うち事業費 キャピタル損益 B※1 臨時損益 C※2 経常利益 A+B+C
平成22年度 平成21年度
平成20年度
キャピタル損益:経常収益・経常費用である資産運用収益・資産運用費用のうち、有価証券の売却損益等です。
臨時損益:経常収益・経常費用のうち、基礎利益・キャピタル損益以外の個別貸倒引当金繰入額、危険準備金戻入額・繰入額や追加責任準備金繰入額等です。
■平成22年度の逆ざやについて
基礎利益上の運用収支等の利回りとは、基礎利益に含まれる一般勘定の運用収支から社員配当金積立利息繰入額を控除した額の、一般勘定責任準備金に対す る利回りのことです。
平均予定利率とは、予定利息の一般勘定責任準備金に対する利回りのことです。
一般勘定責任準備金は、危険準備金を除く一般勘定部分の責任準備金について、以下の方式で算出しています。
(期始責任準備金+期末責任準備金−予定利息)×1/2
※1
※2
※3
△
逆ざや10
億円基礎利益上の 運用収支等の利回り※1
2.35
%平均予定利率※2
2.35
% 一般勘定責任準備金※3
21
兆6,217
億円逆ざやの算出式
3,105 億円
経営活動と決算の概況について
※法定の剰余金処分対象額に占める割合は91.68%。
銀行窓販等の一時払契約の業績伸展、契約クオ費差 リティの改善および事業費効率化の推進等により、 105億円の減少にとどまりました。
東日本大震災の影響等により283億円減少しま危険差 した。震災の影響を除くとほぼ前年並みの水準と なっています。
利息及び配当金等収入の増加および追加責任準逆ざや 備金の積み立てによる平均予定利率の低下等によ り579億円改善しています。
A
B
C
3,293 719 3,262
△688
(単位:億円)
A
■基礎利益の状況
B C
平成20年度
2,914 569 2,935
△590 平成21年度
3,105 463 2,652
△10 平成22年度 基礎利益
費 差 危険差 逆ざや
*平成21年度より、危険差および費差の算出を一部変更しています。基礎利益およ び逆ざやについては、変更ありません。
〈詳細は、P123をご覧ください〉
■三利源とご契約者への配当還元までの流れ
[ご契約者への配当還元]
基礎利益から、有価証券の売却損益や評 価損、臨時損益、税金等を加減した最終的 な剰余のなかから、配当としてご契約者に 還元しています。
基礎利益 3,105億円
当期未処分剰余金 1,457億円 費 差
A
463億円
危険差
B
B
2,652億円
逆ざや
C
△10億円
ご契約者への配当還元
(社員配当準備金) 1,183億円※
保 険 料 算 定 時に想 定した事 業費率に基づく事業費支出 予定額と実際の事業費支出 との差額
保 険 料 算 定 時に想 定した保 険事故発生率に基づく保険 金・給付金等支払予定額と実 際の保険金・給付金等支払額 との差額
保 険 料 算 定 時に想 定した利 率に基 づく予 定 運 用 収 益と 実際の運用収益との差額 費 差
危険差
逆ざや
[三利源とは ]
A
C 有価証券等の売却損益・評価損、
臨時損益、税金など
基金償却準備金など
三利源について
生命保険会社の基礎的な期間損益の状況 を示す指標である「基礎利益」は、その内訳と して「費差」「危険差」「逆ざや」の「三利源」か ら構成されています。
当社では、ご契約者をはじめとして、広く 一般の方に対して、期間損益の増減要因等を 含め、経営状況をよりご理解いただくために、
「三利源」の状況を開示しています。
経営活動と決算の概況について
社員(ご契約者)配当の仕組み
ご契約者からお払込みいただく保険料は、 将来お支払いする保険金・給付金をもとに、 ご契約期間中に得られる運用利息、ご契約の 管理に必要な経費等を見込んで計算していま す。具体的には、資産の運用収支、保険金・給付 金等のお支払い、事業費支出について、それぞ れ予定利率、予定発生率、予定事業費率の予定 率をあらかじめ設定し、これらの予定率に基 づき計算しています。生命保険のご契約は長 期間にわたるため、将来の事象を正確に予測 することは困難であることから、予定率の設
代表的な毎年配当タイプのご契約において は、各予定率に対応した「利差配当」「危険差配 当」「費差配当」を毎年の社員配当としてお支 払いしています。
社員配当の分配に際しては、直近年度にお ける決算の収支状況、会社の将来にわたる財 務健全性の向上、各ご契約の剰余への貢献度 等を勘案し、配当率を設定しています。
定に際しては、将来の保険金・給付金のお支払 いを確実に行なえるよう、ある程度の安全を 見込んでいます。
ご契約以降は予定と実績との差により損益 が発生しますが、差益(剰余)が生じた場合はご 契約者への還元を行ないます。これが毎期の 決算でご契約者に分配する社員配当です。し たがって、お支払いする社員配当は保険料の 事後精算の意味合いがあり、また、毎年の決算 の状況によって変動します。
なお、個人保険・個人年金保険で配当基準 利回り(実績相当の利回り)が予定利率を下 回るご契約の場合、利差配当がマイナスとな りますが、そのマイナス分はご契約(主契約
+特約)単位で危険差配当・費差配当と相殺 します。この結果、金額がマイナスになった 場合は、お支払いする配当金額をゼロとして います。
■社員配当の仕組み(保険料の事後精算)の
イメージ図[利差配当の例] ■個人保険・個人年金保険(毎年配当タイプ)の 社員(ご契約者)配当の構成
運用利回りの実績
保険料計算上 予定した利率
会社の財務健全性向上、 各ご 契 約 の 剰 余 へ の 貢 献度等を勘案し、配当率 を設定
利差配当として お支払い
利差配当
予定利率と運用収支の状況に よりお支払いする配当
予定事業費率と事業費支出の 状況によりお支払いする配当
危険差配当
費差配当
予定発生率と支払保険金・給 付金等の状況によりお支払い する配当
(ご契約者)社員 配当
〈平成23年度にお支払いする社員配当については、P132をご覧ください〉
経営活動と決算の概況について
2 兆 2,382 億円
ヨーロピアン・エンベディッド・バリュー(EEV)
保険契約の収支構造や現在の財務状況を総合的に表わす時価ベースの指標です。
「ヨーロピアン・エンベディッド・バリュー
(EEV)※」と は、生 命 保 険 会 社 の 企 業 価 値 を 表わす指標であるエンベディッド・バリュー
(EV)の一つです。
EEVは、ご契約者をはじめ、さまざまなス テークホルダーの方々に有用な情報をもたら すものと考え、国際的な監督規制や会計基準 の動向も見据え、平成22年度決算からEEVを 開示しています。
平成22年度末のEEVは、2兆2,382億円(前 年度末差1,710億円減)となりました。ただ
2 兆 2,382 億円
し、前年度末からの変動要因において、経済前 提の変動による影響を除いた「保険事業活動 の成果」としては4,529億円と大きく増加し ました。
なお、EEVの内訳数値である保有契約価値 は、主に長期金利の低下などにより減少し、 6,169億円(前年度末差532億円減)となり、 また、修正純資産は、株式相場の下落などによ り減少し、1兆6,212億円(同1,177億円減)と なりました。
△1,710
△532
△1,177 363 22,382
6,169 16,212 1,341 24,092
6,702 17,390 978 EEV
新契約価値
増減 平成22年度末
平成21年度末
(単位:億円)
保有契約価値 修正純資産
■EEVの内訳
24,092 1,341 89 2,240
−
−
−
△95 953 4,529
△6,240
△1,710 22,382 17,390
− 49 177 904 1,956
△1,051
△182
− 949
△2,127
△1,177 16,212 6,702
1,341 39 2,063
△904
△1,956 1,051 87 953 3,580
△4,113
△532 6,169 平成22年3月末のEEV
平成23年3月末のEEV 合 計
EEV 修正純資産
保有契約価値
(単位:億円)
(1)平成22年度新契約価値
(2)期待収益(リスク・フリー・レート分) (3)期待収益(超過収益分)
(4)保有契約価値から修正純資産への移管 うち平成22年3月末保有契約 うち平成22年度新契約
(5)前提条件(非経済前提)と実績の差異 (6)前提条件(非経済前提)の変更 (1)∼(6)の小計=保険事業活動の成果 (7)前提条件(経済前提)と実績の差異
■前年度末からの変動要因
●ヨーロピアン・エンベディッド・バリュー(EEV)
エンベディッド・バリュー(EV)とは、もともと欧州を中心に発展してきた考え方です。EVの計算方法や開示に関する統一的なルールがなかった ことから、その課題を解決するために、平成16年5月に、欧州の大手保険会社のCFO(Chief Financial Officer:最高財務責任者)から構成される CFOフォーラムによりEEV原則が制定されましたが、この原則に基づいて計算されたEVをEEVといいます。当社では、計算の透明性や比較可能性 をさらに高めるため、資産・負債のキャッシュ・フローを市場で取引されている金融商品と整合的に評価した市場整合的手法によるEEVを計算し ています。
※当社は、EVの計算方法のうち、市場と整合的に評価した比較的先進的な手法であり、欧州の生命保険会社で一般的となっているEEVを「企業価値(EEV)」として経営 目標に設定しています。
経営活動と決算の概況について
第三者機関によるレビューについて
当社のEEVについて、専門的知識を有する 第三者機関(アクチュアリー・ファーム)に検 証を依頼し、意見書を受領しています。意見書
の詳細については、当社ホームページをご覧 ください。
●修正純資産
有価証券等だけでなく、貸付金や不動産も含めて、原則として時価評価した資産から法定会計ベースの責任準備金や配当準備金等のご契約にかか わる負債等を差し引いたものであり、決算期末の保険会社の健全性の状況を示す行政監督上の指標の一つである「実質純資産額」よりも幅広く資 産等を時価評価したものです。
具体的には、貸借対照表の純資産の部の金額に、これまでに保有契約から実現した過去の利益を積み立てたものである負債中の内部留保、時価評 価されていない資産の含み損益などを加えたものです。
●保有契約価値
保有契約から今後発生すると見込まれる将来の利益を決算期末時点で現在価値評価したものです。
●新契約価値
当該年度に獲得した新契約から将来生じる利益の契約獲得時点における現在価値です。
保険契約の収支構造を把握する指標
生命保険契約は、販売時に集中的にコストが発生するため、一時的には損失が発生するものの、契約が継続することで、 将来にわたり生み出される利益によりそのコストを回収することが期待される収支構造となっています。現行の法定会計で は、このような保険契約の収支構造を単年度の損益として把握しますが、EEVは、全保険期間を通じた損益を現在価値で評 価し、長期にわたる生命保険会社の収支構造を把握するものです。
現在の財務状況を総合的に表わす時価ベースの指標
EEVは、保有する資産と負債の双方を時価評価したものであり、保有契約価値と修正純資産を合計したものです。このた め、会社の現在の財務状況を総合的に表わす時価ベースの指標といえます。
■生命保険契約の収支構造
一時的に損失が発生
将来にわたり利益が発生
決算期末時点において現在価値評価 ⇒ 保有契約価値
(2年目)
(1年目)
(3年目) (4年目) (5年目) (6年目) (7年目) ・・・
・・・
■時価会計ベースの貸借対照表イメージ
将来にわたり生み出される利益の現在価値 保有契約価値
修正純資産
資産の部 負債の部
財務会計ベースの貸借対照表 時価会計ベースの貸借対照表(イメージ)
時価評価すべて 時価ベース保険負債
純資産の部
保有契約から実現した過去の利益の積立て(負債中の内部留保) 純資産の部
上記に含まれていない資産の含み損益等
資本コスト
危険準備金 価格変動準備金等 EEV